嵐と地震とエンジェルズ by 3:16
第21回 マジック・サンタナ!(Jul 16, 2003)
第22回 Inland Empire 66ers(Aug 18, 2003)
第23回 2003年シーズン終了(Sep 17, 2003)
第24回 USAオリンピックチーム(Oct 14, 2003)
第25回 アリゾナフォールリーグ(AFL)(Nov 11, 2003)
(第21回) マジック・サンタナ!
みなさん、オールスターゲーム、堪能なさいましたでしょうか?
我が「嵐と地震とエンジェルズ」のコーナーとしましては、ホームランダービー・キングとそれにオールスターのMVPまでをギャレット・アンダーソンが獲得、しかもブランドン・ドネリーがひょっこり勝利投手になるというおまけ付きで、まさに嬉しい限りのオールスターとなりました。
さて、オールスターゲームの2日前に、フューチャーズ・ゲームと称して、マイナーリーグのオールスターゲームが行われることをご存知の方も多いかと思います。
このゲームは、メジャーと同じ球場(ことしはシカゴのコミスキーでしたね。)を舞台に、昨今は、全米チームと世界選抜チームに分かれて行われます。
この、マイナーのオールスターに、なんとクエイクスから2人、ストームから2人のプレイヤーが選ばれたんです!
カリフォルニアリーグと、カロライナリーグ対抗の形式で行われる、シングルAのオールスターじゃないんです。2Aにも、3Aにも、すごいプレイヤーはごろごろしているというのに、それを飛び越して、合計120球団以上はあろうかと言う中から4人も!!
ほんとうに素晴らしい出来事です。
全米チーム、ロースターと、プレイヤーの簡単な紹介。
世界選抜チーム、ロースターと、プレイヤーの簡単な紹介。
4人を改めてご紹介しますね。(↑のリンクの紹介文も、ご参照くださいね。)
まず、全米チームの1人目に紹介されているのが、クエイクスのジェフ・マチス捕手。第18回「ケイシー・コッチマン」の回にご紹介しました。非常に野球センスのいいキャッチャーで、バッティングもシャープです。2塁打が多くて、クエイクスではコッチマンのDLによる留守中、キャッチャーながら主に4番を打っています。
5人目に紹介されているのが、ストームのジョシュ・バーフィールド2塁手。トロントの強肩外野手でホームランバッターだったお父さんのジェシー・バーフィールドとは違った、守備に定評のある打率の高いコンタクトヒッターという評判でしたが、どうしてどうして。先日見てきましたところ、スタッツ上フォアボール数は少ないのですけれども選球眼がとてもいい印象です。しかもリーグトップのヒット数で、ハイレベルで2位の高打率(7月15日現在.346)。打点もリーグトップで、ホームランだって決して少なくありません。お父さんに似て、非常にリストが強い印象ですので、まだ若干20歳と言う年齢を考えると、長打力もだんだん伸びていって、大変なバッターに成長する可能盛大です。
ジョシュのリポートの予告を何回かやって、ご報告しなくて申し訳ありませんでした。
これがジョシュ君。かっこいいでしょ?
7人目に紹介されているのが、ストームのカリール・グリーン遊撃手。こちらは第10回「後期リーグ突入!」で、デビュー戦の様子をご紹介しましたね。
あのあと、2002年ナショナル・プレイヤー・オブ・ザ・イヤーに選ばれまして、実は今季は2A、3Aと、着実に階段を駆け上っております。
パンチ力のあるバッティングと、素晴らしい守備。金髪をなびかせて、華麗という表現がぴったりです。
そして4人目は、世界選抜の下の方、20人目で紹介されています、クエイクスのアーヴィン・”マジック”・サンタナ投手です。
前回、第20回の追記でちょこっとだけご紹介しました、98マイルの快速球を投げる若干20歳のピッチャーです。あまりにもすごいピッチャーなので、すでにチームでは、あのNBAのアーヴィン・”マジック”・ジョンソンにあやかった、”マジック”というあだ名を頂戴しています。
私は、シングルA のオールスターの直前の登板ゲームを見たのですが、この時も7回をわずか1安打完封。その前の登板もなんと7回を1安打完封!
98マイルと聞くと、荒れ球の剛球投手を想像しますが、実際に見た印象では、思ったよりコントロール型のピッチャーで、切れのいいボールを投げる子でした。私が見たときの速球の球速の計時はほとんど、91マイル-94マイルくらい。96マイルが一度ありました。
三振奪取数がすごくて、リーグでもダントツの奪三振王! 被打率の低い、打ちにくいピッチャーです。
これがその、マジック君。大物の予感、大!
クエイクスの二人の選出の記事は、こちらです。
ストームのシングルAオールスター選出の記事もついでに。
そして、メジャーのオールスターが行われた7月15日には、こんな大ニュースがありました!
あの、4度のサイ・ヤング賞に輝いている、ダイヤモンドバックスのランディ・ジョンソン投手がひざの手術から約1ヶ月、メジャー復帰直前のリハビリを兼ねた調整登板で、ジェットホークスの一員としてクエイクス戦に登板したんです(ジェットホークスのご紹介は、バックナンバー第9回をご参照ください)!
もし仕事の都合がついたら、オールスターは録画して、クエイクスのエピ・センターに駆けつけようかと思っちゃったくらいです。
そしてマジック君、5,314人!の観衆を前に、なんと投げ勝ってしまいました!(いつもの火曜日より観客数が全然多い!!)
該当の記事。
ビッグ・ユニットは6回を、11安打5失点(自責4)、6奪三振。
対するマジックは6回を、5安打1失点、7奪三振。
クエイクスはこのまま5−1でこのゲームを勝利しました。
偉大な先輩投手はリハビリ中とはいえ、これは本当にまたとない、大きな自信となることでしょう!クエイクス・ファンだって、決してこのゲームは忘れないでしょう。
そうそう、ご報告を忘れていましたが、クエイクスは前期シーズンを優勝しました。
Go! Quakes!
次回は・・・、
インランドエンパイア・シックスティーシクサーズとチーム名が変わって、ロゴも格好よくなった、元サンベルナルディーノ・スタンピードに、未来のマリナーとなるスターを探しに行ってみたいと思っています。
(Jul 16, 2003)
(第22回) Inland Empire 66ers
8月1日金曜日、会社を定時にピタッと出ると、一目散にサンベルナルディーノへ向かいました。
なんと言ってもこの日はキャンペーンで、入場料がたったの50セント!おまけにビールも1ドルなんです。Hooter's提供。
そのうえ対戦相手は、我がランチョクカマンガ・クエイクス。こいつぁ見逃す手はありません。
シアトル傘下のチーム、旧サンベルナルディーノ・スタンピードは、今年からインランドエンパイア・シックスティーシクサーズと、チーム名を変更しました。
ドジャーズ傘下から、マリナーズに移ってから3年目ですからね。
インランドエンパイアっていうのは、やや古い呼び名で、現在のサンベルナルディーノ一帯の、かなり広範な地域をこう呼びます。
以前、第11回スタンピードの回でもご紹介しましたが、旧ルート66という道路は、ロサンゼルスのサンタモニカから、このインランドエンパイアを抜け、アリゾナ、ニューメキシコ、テキサスを抜けてシカゴにいたる、由緒ある歴史的道路でした。
ルート66のHP。
なるほど、そうしてみるとこの長い長い新チーム名、けっこういい名前に思えてきました。
ホームページも刷新されましたよ。ロゴもかっこいい!
美しい球場の写真もありますので、ご覧下さいね。
今日はなんと言っても1、3塁ベースより外よりの席はぜーんぶ50セント、しかもこの球場では1、3塁ベースより外よりの席は外野にいたるまで芝生席なんです。
ローストのとうもろこしやら、コットンキャンディー(綿菓子)やら、子供がたぁくさん来ていて、ちょっと日本の盆踊りか夏祭りみたいな雰囲気でした。
このあたりは内陸気候で、非常に暑いですから、夜でもハワイアンシャツ1枚で充分です。夜は風が涼しくて、芝生の上はなんとも気持ちがいい。
ゲーム開始には1時間ほど遅れましたが、来た甲斐がありました。
この時期は、実は期待のプレイヤーを見るにはちょっとさびしいんです。
活躍したプレイヤー達はどんどん上に上がっていき、2003年ドラフトのプレイヤー達は余程でないとまだ上がってきません。
そういう訳で、未来のマリナーの有望株、ちょっと見つかりませんでした。韓国出身のシン・スー・チュー外野手を見ることが出来ましたが、今現在はDL入りしてしまっているようです。
それと、このチームで、ケン・グリフィーJr.と一緒に永久欠番になっている、台湾のチン・フェン・チェン外野手ですが、9月のロースター枠拡大の時にはドジャーズに上がれそうな気配ですよ。
ちょうどこの日、長らくDL入りしていたクエイクスのケイシー・コッチマンが久しぶりにグラウンドに姿を見せ、先発出場しました。よかった、よかった。
このあと15日に観戦したゲームでは、面白いことがありました。ケイシー・コッチマンが鋭くバットを一閃!
ところがボールではなくバットが1塁側ダグアウト上にすっ飛んでいき、ダグアウト上で応援の音頭をとっていたマスコットのトレマーを直撃!
哀れトレマーは、ぶっ倒れて足をぴくぴく。ま、足をぴくぴくは、アドリブですけれどね。トレマーのおかげで、お客さんを直撃しなくて良かったですね。
でも次の打席では、チームを勝利に導く3ランホームランを放って、トレマーを喜ばせていました。
さて、ぼーる通信「嵐と地震とエンジェルズ」をご愛顧いただいているみなさんに朗報があります。
新婚旅行以来、ご夫婦でマイナーリーグを中心に、メジャーリーグや大学野球までの観戦を趣味にしていらっしゃる方という、なんとも奇特な方のホームページ、「Field of Honeymoon」をご紹介させていただけることになりました。
たくさんの写真や、観戦なさったゲームの様子、面白い旅行記、野球ばかりでない旅行先周辺の様子など、臨場感溢れる、盛りだくさんのホームページです。
折りしも2003年は、当「嵐と地震とエンジェルズ」でもおなじみの、ストーム、クエイクスはもちろん、ジェットホークス、エンジェルズ、ドジャーズ、ブルーインズなどの球場を観戦旅行なさっていますので、是非バックナンバーとあわせてご覧になってみて下さい。
いつもは文字とリンクばかりのメールマガジンですが、これでより一層、身近に感じていただけるとうれしいです。ストーム、クエイクスを一緒に旅行なさったおつもりで、楽しんでみてくださいね!
次回は・・・、
カリフォルニアリーグも8月いっぱいで終わり。
既にクエイクスが進出を決めているプレイオフの模様と、9月に入ってメジャーのロースター枠が25人から40人に拡大、新たにメジャーで活躍する元クエイクス、ストーム戦士のプレイヤーがでてくれることを祈りつつ、この模様をお伝えしたいと思っています。
(Aug 18, 2003)
(第23回) 2003年シーズン終了
カリフォルニアリーグは、全日程を終了しました。
優勝してカリフォルニアリーグ・チャンピオンになったのは、なんと先月ご紹介したインランドエンパイア・シックスティーシクサーズです!
チーム刷新の効果でしょうか(シアトルマリナーズの傘下のチームですしね。)
ここで、ポストシーズンのフォーマットをおさらいしてみましょう。
レギュラーシーズンはほぼ8月いっぱいで終了、9月に2週間かかって行われるプレイオフはこうなります。
まず、やや期間が長い前期リーグの優勝チームはシードされます。
後期リーグの優勝チームと、ワイルドカードの権利を得たチームが、2ゲーム先勝3ゲーム制のミニプレイオフを行います。
そしてこの勝者と前期優勝チームが3ゲーム先勝5ゲーム制のプレイオフで争うんです。
最後は、北部ディビジョンの優勝チームと南部ディビジョンの優勝チームが激突。チャンピオンが決まります。
北部ディビジョンの前期優勝は、昨年のチャンピオン、ストックトン・ポーツ。
南部ディビジョンは、我がクエイクスでした。そして、南部のワイルドカードには我がストームが食い込みましたよ!
しかし、ストームは、後期優勝のインランドエンパイア・66ersに0勝2敗で敗れ、南部優勝決定戦でも、クエイクスが66ersに1勝3敗で敗れてしまいました。
ストーム、クエイクスを撃破した66ersは、そのままの勢いをチャンピオンシップに持ち込み、昨年のカリフォルニアリーグ・チャンピオンにして、今年も北部チャンピオンのストックトンをも、3勝0敗のスイープで撃破してしまったのです。
インランドエンパイア・66ers、おめでとう!
組織の兄貴分チームの都合も大いにあるんですが、66ersの場合は、主力を終盤までチームに残していた人数がちょっと多かったように思います。
やっぱり、チームロゴや名前を刷新しましたから、景気つけなくちゃ!って言う意図もあったかもしれませんね。
さて、ほとんどのマイナーシーズンが終了して、9月からメジャーのロースター枠が25人から40人に拡大されるのはご存知のことと思います。
基本的には、25人ロースターに入っていないとプレイオフには出場できませんが、これには、来年以降の戦力を試すという重要な意味をもっていますし、また、有力プロスペクトのプレイヤーにメジャーを体験させるという意味でも重要な時期です。
元ストーム戦士からは、第10回と第22回(前々回)にご紹介した、カリール・グリーン遊撃手がコールアップされました。パドレスのドジャースタジアムでのゲームを観戦に行きましたが、さすがにメジャーでは、まだ体が出来きっていない印象になってしまいますね。ストームでは、ずば抜けたレベルでプレイしていましたので、全身からオーラがにじみ出ていましたが、まだまだこれから伸びるのでしょう!
もうひとり、エンジェルズ傘下時代の97年のストームでプレイしたことのあるTrent Durrington3塁手が、エンジェルズのロースター枠拡大によってコールアップされました。こちらは、グリーンのような衝撃的な駆け上り昇格ではありませんが、大いに持てる力をアピールして欲しいと思います。
グリーン遊撃手のような、センスに溢れた守備と魅力的なバッティングを兼ね備えた、いわばスターのオーラを持つプレイヤーをシングルAで見るのは、本当にワクワクします。
今年ストームで活躍した、ジョシュ・バーフィールド2塁手もそうですし、クエイクスのケイシー・コッチマン1塁手もそうです。
こういったプレイヤーは、攻撃でも守備でも、自然とゲームの中心的存在になってきます。遊撃手であれ2塁手であれ、たとえ1塁手であっても、なにか守備のフォーメーションの中で緊急的な事態には、自然に彼らにボールが集まるというか、枠にとらわれない広範囲の役割を担うというか、チーム全体から頼られる存在、そういう感じになってきます。いつのまにか、彼らがボールを捌いている。
そう思って私は、2001年のア・リーグのチャンピオンシップのヤンキース対A's第3戦のことを思い出しました。
そう、あのヤンキースのデレク・ジーターの、「ザ・フリップ」と呼ばれている、神がかり的な中継プレイです。
記憶にもまだ新しい素晴らしいプレイを振り返って見ましょう。このリンクの12番目くらいのところに写真があります。
1塁ランナーにジェレミー・ジアンビをおいてテレンス・ロングが放った右翼コーナーへの2塁打の当たり。ライトのシェインスペンサーが中継に対してオーバースローしてしまいます。この時、どこからともなくすっ飛んで現れたジーターが、このボールをバックハンドで鮮やかにホルヘ・ポサダ捕手にトス。走り込んできたジェレミーの足にタッグして1−0の得点差を守った、あのプレイです。
マイナーの時代から、こうした緊急事態における、固定概念の枠からはみ出てしまうような素晴らしいプレイをやってのける下地が出来あがっているのだなぁ。そんな風に感じた訳なんです。
(Sep 17, 2003)
(第24回) USAオリンピックチーム
2週間ほど前の9月26日、2004年アテネオリンピックのチームUSAメンバーが選出されました。今まで、2回オリンピックを開催した都市はロンドンだけでしたが、アテネも2度目になります。
栄えある第1回オリンピックの開催地に戻って行われるオリンピックに、USAチームはディフェンディングチャンピオンとして望みます。
1984年、ロサンゼルスで行われたオリンピックから、参考競技としてオリンピックの野球はスタートしました。
そして2000年、シドニー・オリンピックから野球は正規競技となり、USAチームが第1回公式チャンピオンになりました。
●当時のメンバー。
当時のチームは、ブラッド・ウイルカーソン、ブレント・アバーナシーを柱にしたチームでしたが、その他にもロイ・オスウォルト(オズワルト)、ダグ・ミンケイビッチ、ライアン・フランクリン、ショーン・バロウズ、カート・アインズワースなど、現在メジャーで活躍中のプレイヤーたちの名前が見えますね。ラソーダさんが監督でした。
今年のメンバーは、こちらです。
嬉しいことに、我がクエイクス出身プレイヤーも3人選出されています。
今年は故障から復活、シーズン終盤にはエンジェルズ・ブルペンで活躍した、デレク・ターンボウ投手。低い姿勢から、98マイル前後の剛速球を投げます。カーブを投げるときに、フォームが変わってしまう欠点と、これほどのスピードボールでも、金属バットが相手となるとはじき返されてしまうかも知れないのがちょっと心配です。
ほかにも2人、アスレチックスのオーガニゼーションに移籍してしまってはいますが、ジェレミー・フィカッチ投手と、グラハム・クーンス1塁手(パドレス当時のクエイクス)。
オリンピックでどんな活躍を見せてくれるか、楽しみです。
今までのオリンピックのメンバーには、こんなプレイヤーたちもいました。そうそうたるメンバーです。
マーク・マグワイア、バリー・ラーキン、ロビン・ヴェンチュラ、ティノ・マルティネス、ジェイソン・ジアンビ、トッド・ヘルトン、ノマー・ガルシアパーラ、トロイ・グラウス、J.D.ドリュー、マーク・カッツェイ、マット・モリス、パット・バレル、マーク・プライアー。
そうそう、ソウ・タグチも、日本チームでシドニー大会に出ていますね。
今回のオリンピックチームの目玉はこのプレイヤーでしょう。
ジョー・マウアー捕手は、2001年ドラフトで、今ポストシーズンで完璧なまでの投球を見せて活躍しているカブスのマーク・プライアー投手の前、全米いの一番でツインズが指名した、期待のスラッガーです。
今回は、USAチームを引っ張っていく役割を担っています!
Fullerton州立大タイタンズ出身の、マイク・ラウス遊撃手にも、注目してあげてください。
現在は、今年3Aパフィシック・コースト・リーグで優勝したアスレチックス傘下のサクラメント・リバーキャッツに所属しています。2Aで活躍して、終盤に上がってきました。
オリンピックの大会自体はまだまだ先の話ですが、今月から、予選大会が始まります。全日本チームも、長嶋さんを中心に、9月29日にメンバーを選考しましたね。
是非とも、盛り上がった大会にしてもらって、オリンピックの競技から野球が消えたりしませんように!
次回は・・・、
アリゾナ・フォールリーグの模様をお伝えしようと思います。
(Oct 14, 2003)
(第25回) アリゾナフォールリーグ(AFL)
10月26日、ワールドシリーズはフロリダ・マーリンズ6年ぶりのワールドチャンピオン返り咲きで幕を閉じました。
しかし! 野球シーズンはまだまだ続きます。
今回は、アリゾナフォールリーグの話題です。
昨年、カージナルズのタグチが参加しましたので、ご存知の方も多いかと思いますが、一応ご説明しておきますね。
メジャーリーグ各チーム、6人ずつのプレイヤーを出し合って、アリゾナに6つのチームとスタジアムを構え、リーグ戦を行うんです。ちゃんとした興行になっていて、チャンピオンシップもあります。今年は9月30日に始まって、チャンピオンシップも含めて11月15日までの予定です。
プレイヤーの参加資格は、2A、3A以上のチーム所属でメジャーの経験は1年未満。2Aより下のチームからも1人だけ選ぶことも出来ます。外国人プレイヤーも1人だけ。
MLB.comのアリゾナフォールリーグ公式HPはこちら。
今年は、例年とは違った趣向が行われるはずでしたが、残念ながら中止になってしまいました。
実は、前回お伝えしましたオリンピックのチームUSA野球チームがリーグ戦に参加、12ゲームをプレイすることになっていたんです。
返す返す、本当に惜しいことをしました。
チームの紹介はこちらにあります。
GRAND CANYON RAFTERS、MESA DESERT DOGS、MESA SOLAR SOX、PEORIA JAVELINAS、PEORIA SAGUAROS、SCOTTSDALE SCORPIONSの全部で6チーム。
エンジェルズのプレイヤー6名はスコッツデール・スコーピオンズ(さそり)、そしてパドレスのプレイヤー6名はピオリア・サガロウス(大きいサボテン)にいます。
エンジェルズの6人。
こちらではおなじみの名前が並んでいますね。
リチャード・フィッシャー、ジェフ・マティス、ケイシー・コッチマン、ダラス・マクファーソン、ニック・ゴーノールトは以前ご紹介しました。みんな期待のプレイヤーたちです。
ティム・ビットナー投手は、シーズン中のスコット・ショーネンワイス投手のトレードで、ホワイトソックスからクエイクスに加入してきました。
このチームの監督は、エンジェルズのショートとして活躍したリック・バールソン、ピッチングコーチには、同じくエンジェルズのブルペンで活躍したマイク・ブッチャーが名を連ねています。
そして成績はこちらをどうぞ。
パドレスの6人。
ストーム戦士のジェイク・ゴートリュー、ジョン・ノットは以前ご紹介しました。JJ・フューメニアックも、昨年までストームの人気者でした。
左投手3人衆の一人アラン・ウエッブ投手は、アスレチックスのオーガニゼイションからパドレスに来ました。クリフ・バートッシュ投手は2001年のストーム戦士、マット・ハンプトン投手はシングルAのストームを飛び越して2Aから入った、大学出身の即戦力です。
このチームのバッティングコーチは、昨年ストームのコーチをやっていた、かつてのミルウォーキーの主砲、ロブ・ディアーが勤めています。懐かしいですね。
そして成績はこちらをどうぞ。
その他のチームの、有力プレイヤー達のレポートは、こちらのトッププロスペクト紹介HPに一部掲載されています。
今年のオールスターゲームで活躍した、テキサスのマーク・タシェラや、タンパベイのロッコ・ボルデリなど、すでにメジャーに定着したプレイヤーも参加しているんですよ。
クエイクス戦士、ストーム戦士、がんばれ!
前回、オリンピック開催地の件で、アテネがロンドンに次いで2回開催の都市になると書きましたが、ロサンゼルスも2回開催しているよ、というご指摘を受けました。
1984年、野球が参考競技として始まった時が2回目で、1932年にもロサンゼルスオリンピック第1回目が行われていたんですね。
ご指摘ありがとうございました。
(Nov 11, 2003)
第26回〜30回はこちら。