2002W杯特集 【出場国紹介 グループG】 by ICHILAU

    ●イタリア

    ●エクアドル

    ●クロアチア

    ●メキシコ



     ●イタリア


     近年の欧州国際カップでのイタリアのクラブの実績こそスペインのクラブのそれに後れを取っていても、イタリア1部リーグ・セリエAが、依然として世界最高レベルのリーグであることに、変わりはない。
     “選手輸入4カ国”、イタリア、スペイン、ドイツ、イングランドは、国内リーグへの外国人選手の流入によって、自国選手の活躍の場が減っている点では共通しているが、イタリアだけは、国内リーグの選手中心で構成される代表チームでも、W杯の優勝候補となっている。

     「守備と結果を重んじ」、激しいディフェンスにも反則の笛が吹かれないセリエAは、選手に求められるレベルは極めて高く、容易に外国の選手のスタイルを受け入れない。そこで、国内外の選手を問わず、イタリアの強豪クラブでプレーする選手にとっては、そのこと自体が、最大のアイデンティティーだと言える。
     前回優勝のフランスや、前回4位に終わったものの実質上の最強国と目されたオランダには、当時セリエAに所属していた有力選手が複数いた。そして、今大会の優勝候補アルゼンチン代表も、セリエA経験者が代表選手の大半を占めている。

     ところで、「レベルの高い、時にはつまらない」とも言われる、『結果重視』のリーグを代表する強豪クラブが、近年、クラブ国際カップにおいて、「内容を重視して面白く美しいサッカー」を展開するスペインのリーガ・エスパニョーラのクラブに後れを取っているのは、なぜだろうか。
     これは、過密日程の進んでいる現代サッカーにあって、イタリアの強豪クラブが、試合内容がハードな国内リーグの影響で、セリエAの合間に試合が行われる国際カップに万全で臨むのが難しいこと、更には、中立の人が審判を務める国際カップでは、セリエA以上に「激しいディフェンス」が反則とされることが影響しているからだと私は思う。しかし、厳しいディフェンスが容認されるタフな条件で試合をすることになれば、セリエAのレベルの高さが際立つことになるのではないだろうか。
     私は、たとえスペインのレアル・マドリードでも、セリエAに参加してセリエAの“ルール”で戦ったとすれば、優勝は難しいと考えている。リーガ・エスパニョーラには元セリエA選手が多くいて、イタリア仕込みのハードディフェンスで活躍している選手もいるが、逆のケースは少ない。これはリーガ・エスパニョーラの懐の深さを表していると同時に、セリエAの厳しさをも表しているのではないだろうか。

     イタリアの多くのクラブは、イタリア代表と同じく以下のようなフォーメーションを採用しているので、断続的に行われるW杯予選でもそれを代表チームに当てはめれば良く、チームの結成は楽だったと思われる。

    2002年W杯・イタリア・フォーメーション予想その1

     3−5−2と呼ばれるこのフォーメイションは、基本的には現在の日本代表と同じだ。
     イタリア代表は、セリエAの影響から守備的と言われてきた。今回も堅守は健在だが、同時にセリエAで鍛えられた攻撃陣にも才能がそろっている。トップ下の司令塔・トッティは中田(英)とレギュラーを争ったことで日本では有名だが、今や世界屈指のMF兼FWとしての評価を受けている。
     それからFWに入っているデル・ピエーロは、資質でもスケールでもトッティに近いMF兼FWだが、同タイプの選手2人がこの様に共存出来るのは、デル・ピエーロが自身が所属するクラブ、ユベントスで長年、ジダンとチームメイトだったからだ。ユベントスでは、ジダンはデル・ピエーロを凌駕する司令塔だったので、デル・ピエーロは主にFWに入っていた。
     また、イタリア代表は一時期、トップ下デル・ピエーロ、FWトッティという布陣だったが、結局はそれぞれのクラブでのポジションを再現する形になった。

     ちなみにW杯予選では、細身のF・インザーギがデル・ピエーロと2トップを組んでいたが、前回W杯で活躍した大柄のFWビエーリが故障から復活したことで、ポジション争いが激しくなった。トッティ、F・インザーギ、デル・ピエーロ、ビエーリの4人が3つのポジションを争う訳だが、これらセリエAの豪華なスター選手の誰が外れても、惜しいなあと私は思っている。

     そして、強力な3バックの1人・マルディーニがサイドバックもこなせるので、以下のようなフォーメイションはどうか、と私は考えている。

    2002年W杯・イタリア・フォーメーション予想その2

     3バックの時より中央のディフェンスが多少薄くなるが、中央に位置するDFネスタは、世界最高のDFと言われている。また、もう1人のDF・カンナバーロも最高級の実力を持っているので、この2人のビッグネームの入った布陣だけでも、W杯参加国中最強のDF陣としての評価を受けるだろう。

     しかし布陣はどうであれ、圧倒的なディフェンスで相手をねじ伏せ、質の高い攻撃陣で少ないチャンスを活かす現在のイタリア代表の戦い方に、私は尊敬の念を抱き始めている。
     サッカーでは、守備を前面に押し出す戦術は「つまらない」と非難を浴びているが、他のスポーツのことを考えれば、野球の世界における現在のニューヨーク・ヤンキースも、バスケットボールの世界における全盛時代のシカゴ・ブルズも、相撲の世界における貴乃花も、ボクシングの世界におけるモハメド・アリも、強いディフェンス(野球の場合は投手力をも含んでいるが)の上に王朝を築いている。したがって私は、イタリア代表にも同様の正当な評価が与えられるべきなのではないかと考えているが、果たしてみなさまはどう思われるだろうか。

     ちなみに今大会では、イタリアは決勝まで、真の強豪であるフランス、ブラジル、アルゼンチンと戦う可能性はないので、決勝に進出する可能性は極めて高いと私は考えている。そして彼らにとってはもちろん、正当な評価よりも、金のトロフィーの方がはるかに嬉しいのではないだろうか。



     ●エクアドル


     南米エクアドールは、今回が初めてのW杯出場である。そして、エクアドールには、世界的な選手はいない。したがって、ここまでは以前にご紹介したアフリカのセネガルと状況が似ているが、エクアドールは侮れない。それは、エクアドールが、最激戦区の南米予選を突破したからである。

     サッカーにおける南米の地位は特殊なものがある。例えば他の競技では、独立した“南米”は存在しない事が多い。というのは、多くの競技で南米という地域は、パン・アメリカとして、北米と共に、南北併せた一つの大陸としての扱いを受けているからである。そして、オリンピックの五輪旗にも、南米を表す輪はないのだ。
     しかしながらサッカーの世界では、古くから南米が強豪地域だったため、独立した“南米”が存在していて、全体で6大陸が存在している。
     それに加えて南米の特殊な点は、南米に在りながら、「南米サッカー連盟コメンボル」への加盟が許されていない国が存在しているということだ。南米大陸には十二の国と一つの地域があるが、その中で南米北端に並ぶガイアナ、スリナム、そして仏領ギアナは、サッカー界では“北米”となっている。理由は、これらの国のサッカーの実力不足であろう。また同じ理由で、現在のコメンボル加盟国で唯一W杯予選突破がない野球大国ヴェネズエラも、当初はコメンボルへの加盟を許されていなかった。
     このことは、欧州サッカー連盟UEFAにイスラエルやトルコなどの“欧州”と呼ぶには抵抗のある国が加盟しているのとは、極めて対象的だ。

     では、その少数精鋭主義を貫く南米サッカーの特徴とは何か、と言えば、まずはボールコントロールの正確さである。幼い時からボールに親しむことで、南米の選手はまるで手で扱うように、ボールを扱うのだ。
     ストリートサッカーで磨かれた技は、目を見張るようなドリブルや連係を可能にし、そしてそれは、欧州のトップリーグでも充分に通用している。実戦練習を重んじ、路地裏の技を直さない、というクラブの育成方針によって、選手達は、まるで“生まれる前からサッカーをやっていた”ような、自然なプレースタイルを身につけている。
     また、国民のサッカーへの根強い支持が、プロ選手の欧州行きによる国内リーグのレベルの低下を抑えている。試合を観戦する民衆の熱狂によって若手選手は鍛えられ、次々にスター選手へと脱皮していくのだ。

     さて、このエクアドール代表であるが、長年、W杯南米予選やコパ・アメリカ(南米選手権)にて強豪国の間で揉まれて来ただけに、チームの結束は高い。エクアドール代表のホームゲームが行われる首都キトは、標高2800メートルであり、高地の環境が、ボリビア(こちらの首都ラパスは標高3600メートル)を除く遠征チームを苦しめる。

     それから、これはいかにも南米らしい話なのだが、エクアドール代表のコロンビア人監督・ゴメス氏は、W杯予選中に政治家の家族を代表に入れなかった報復として、銃撃を受け、負傷しため、一度は辞意を固めたのだが、選手や国民の彼に対する支持は絶大だったので、説得を受けて翻意し、留任を決意、またこの出来事で代表チームの結束が更に高まったことで、W杯予選を突破したのである。そしてエクアドール代表をW杯へと導いたゴメス監督は、一挙にエクアドール国民の英雄となった。

     前述の通り、エクアドールに世界的な選手は皆無だが、同国のクラブは毎年、コッパ・リベルタドーレス(南米クラブ選手権)に複数参加しており、大舞台での経験は豊富だ。
     またエクアドール代表選手は文化的に近いメキシコのクラブでプレーする選手も多く、近年メキシコのクラブのレベルが上がったこと(このことについては、詳しくはメキシコの稿に譲ることとするが)もエクアドール代表の躍進とは無関係ではなさそうだ。
     たとえば、W杯予選ブラジル戦で、歴史的な決勝ゴールを決めたFW、アウグスティン・デルガードは、メキシコ経由で見事プレミアリーグへの移籍を果たしているが、これはそのことと、大いに関係があるだろう。

     なお、本大会において標高のアドバンテージはないが、今大会はグル−プにも恵まれているので、決勝トーナメントへの進出のチャンスは、ある。イタリア戦は荷が重いだろうが、クロアチア、メキシコは共にチーム生成の過渡期にあるので、これらなら勝てるかもしれない。
     それと決勝トーナメントに進んだ場合、初戦でポルトガルと当たれば終わりだろうが、D組のもう1チーム(順当ならポーランド)が相手ということなら、さらに勝ち進むチャンスはあるだろう。
     このエクアドール代表には、要注意だ。



     ●クロアチア


     前回のフランス大会で、W杯初出場ながら3位に入ったクロアチアだが、今回は苦しい。
     今回のクロアチア代表の主力選手の大半は、前回も主力として活躍した選手である。そしてそれだけでは無論、クロアチアが今回苦しい理由にはならないが、彼らのうちの数人が、旧ユーゴ連邦代表として90年W杯に出場していたことをさらに述べることで、その苦しさの理由をわかっていただけるだろうか。即ち、90年時点で期待の若手であり、98年に壮年期を迎えて素晴らしい成果を上げた連中が、今回は選手生活の晩年期に差し掛かっているのである。それに加え、前回W杯得点王のシュケル、前回は故障で出場が叶わなかったFWボクシッチ、名MFプロシネチツキなど32、3歳に達した選手を脅かす存在がいないことが、このチームの若手の伸び悩みと、選手層の薄さを表している。

     先日のバルカン半島における内戦は、旧ユーゴ連邦諸国のサッカーにも大きな影響をおよぼした。中でも、サッカーが盛んな地域でありながら、内戦が激しかった現ユーゴとクロアチアは、似たような道を歩んでいる。

     91年、ユーゴの名門クラブ、ベオグラード・レッドスターはクラブ世界一に輝く。しかし、程なく内戦が始まり、国内リーグの選手は戦禍を逃れ、次々と国外クラブへと移籍した。
     すると、95年のボスマン採決(外国人枠緩和の採決。詳しくはブラジルの稿を参照)のこともあり、以前からテクニックの高さでは定評のあった旧ユーゴ連邦の選手が、欧州各国のリーグを席巻したのである。その結果、欧州の一流クラブの主力選手で構成されるクロアチア代表、及び現ユーゴ代表のレベルは高くなり、内戦のせいで92年から4年間対外試合禁止の措置を受けていた現ユーゴ代表は、国際試合に復帰してすぐに迎えたW杯予選で突破を果たし、またクロアチア代表も初参加の欧州選手権とW杯で、共に大活躍をした。
     しかし一方、内戦で大打撃を受けた現ユーゴ、クロアチア国内のクラブチームは、それ以降急速に衰え、若手がまったく育たなくなった。ベオグラード・レッドスターの栄光は遠い過去のこととなり、93年に再編成された欧州チャンピンズリーグの予備戦を突破して本大会に出場したを果たした現ユーゴのクラブは、1チームもない。それに加えて、旧ユーゴ連邦リーグの黄金カード、ベオグラード・レッドスターVSディナモ・ザグレブ(クロアチアの首都ザグレブの名門クラブで、三浦カズが所属していた時はクロアチア・ザグレブと名乗っていたが)は、旧ユーゴ連邦崩壊によってクロアチアと現ユーゴとにリーグが分かれたために、消えてしまったのである。このように、現在の旧ユーゴ連邦各国の国内リーグのレベルは低下には、悲惨なものがあるのだ。
     無論、内戦以前に育った選手が欧州各国で活躍していた時代ならばこれでもよかったのだが、そういった選手達が30という年齢を迎えることによって、事態は変わってしまった。現在代表の主力になるべき世代の選手は、育成されるべき時期に内戦の影響をもろに受けてしまった世代なので、主力になれていないのである。したがって、かつては選手輸出大国ブラジルに匹敵する数の選手を送り出していた現ユーゴから、昨年秋に1人も国外移籍する選手がいなかったという事実を知った時、私は少なからずショックを受けた。そして、クロアチアも状況は現ユーゴと変わらない。
     もちろん、クロアチアサッカー協会がこの現状に手を拱いている訳ではなく、移民したクロアチア人の子孫を代表に召集したケースもあるが、バルカンのサッカー選手のテクニックは定評が高いだけに、他の国の代表選手になったクロアチア系の選手もいたりして、なかなかこの試みはうまく行っていないのである。

     守備の中心で24歳のトゥドルが故障したことで、今大会のクロアチア代表は、ますます一つの時代の幕引きの色合いが濃くなった。幸いグループには恵まれているので、決勝トーナメント進出を果たす可能性は、充分にある。
     黄金世代に、最後の頑張りを見せて欲しい。



     ●メキシコ


     中米の雄メキシコは、イングランドを凌ぐ12回目のW杯出場である。またイタリア、フランスと並んで最多の2回、W杯を開催した国だ。
     しかしメキシコ代表がW杯で活躍したのは、その自国開催の70年と86年のベスト8が最高である。そして今回も、視界が良好とは言い難い。クロアチアと背景こそ違え、ベテラン選手を脅かす若手が少ないことが問題となっている点では、共通している。
     ちなみにメキシコ代表は国内所属選手中心の構成となっているが、それは国内リーグが比較的裕福なため、有力選手を国内リーグに引き留めることができるからである。しかし、そのために、最盛期の選手の欧州進出が、少ない。

     メキシコは長年、W杯予選『北中米カリブ地区』で圧倒的な存在であったために、レベルの高いサッカーに触れる機会が少なかった。
     しかしそれも、90年代に入って、加盟国僅か10カ国という南米サッカー連盟(コメンボル)が、コパ・アメリカ(南米選手権)等の大会に他の大陸連盟の加盟国の招待を始めたことで、こういったチャンスが広がることになった。そしてメキシコは、準レギュラーのように毎回参加して、レベルの高いチームと試合をするようになったのである。
     また90年代後半には、コッパ・リベルタドーレス(南米クラブ選手権)にもメキシコのクラブが参加し始め、メキシコの選手がレベルの高いサッカーに触れることのできる機会は、ますます広がった。

     2000年以降、メキシコのクラブの国際的な活躍は素晴らしい。2000年1月にブラジルで行われた第1回世界クラブ選手権は、不公平な参加基準によって、欧州のクラブは2チームしか参加出来なかったが、メキシコのライオス・デル・ネカクサは、その欧州の2チーム、マンチェスター・ユナイテッド、レアル・マドリードと引き分け、この両チームを上回る“世界”3位となった。また同年のリベルタドーレス杯では、アメリカ(れっきとしたメキシコのクラブではあるが、なぜかクラブ名がこのようになっている)がベスト4まで進出し、2001年同杯では、遂にクルス・アスルが、メキシコのクラブとして、初の準優勝を果たした。
     また、同年のコパ・アメリカでも、メキシコ代表は準優勝している。
     したがってメキシコは近年、このように、大陸の枠を越えたハイレベルな活躍をしているわけだが、このことが逆に、メキシコ代表に悪い影響も与えても、いる。
     まず1つは、クラブのレベルが高くなったことで、ますますメキシコ人選手の欧州進出が、停滞するようになってきていることである。したがって、クラブのレベルが高くなる一方で、それがメキシコの若手選手の活躍の場を奪ってしまい、育成機能を果たさなくなってしまうのである。これはエクアドールの稿で少し述べたことなのであるが、エクアドールなどの他国から選手が入ってくることによって、メキシコの若手選手ではなく、ご丁寧にも、他国の選手を育てる場になってしまっているのである。そして、レベルが高まったとはいえ、イタリアのセリエAなどの欧州のリーグと比べると、メキシコのリーグは到底これらには及ばないので、メキシコ国内リーグの選手中心の代表では、世界レベルの戦いは、難しい。

     2つ目は、メキシコのクラブが活躍することによって、代表チームよりも、クラブ人気の方が高くなってしまうという傾向が、更に強まっていることである。
     たとえば昨年、日本と韓国で共催されたコンフェデレーションズカップで、メキシコ代表は3連敗したが、その時、国民の関心は、同時期リベルタドーレス杯で快進撃を続けていたクルス・アスルに集まっていた。当然、当時のクルス・アスルから代表を召集するなど不可能であるから、コンフェデレーションズカップの結果はやむを得ないことだったが、今後のメキシコサッカー界のことを考えた場合、このことがいいことだったのかどうかは、私としては、疑問だ。それに加え、サッカー協会に対するクラブの影響が強いため、代表の試合よりもクラブの試合の方が優先されている現状のことも、ある。
     また、コパ・アメリカには予選なしで毎回参加できるので、メキシコ代表の最大の目標はコパ・アメリカとなっており、クラブのシーズン中に断続的に続く予選を突破する必要がある上に本大会での優勝が現実的ではないW杯に対しては、余り熱心とは言えない。
     そこでこれらの事柄が、メキシコ代表の安定した活躍を妨げており、“北中米カリブの雄”としてのメキシコの地位は風前の灯火となっている。しかし、クラブでは充分な成功を納めているので、そういった意味では、メキシコを強豪と呼ぶのは間違っていない。

     今大会では比較的レベルの低いグループに入ったと共に、グループリーグ最終戦でイタリアと対戦するので、イタリアがすでに決勝トーナメント進出を決めていて主力を温存するような展開になれば、メキシコの決勝トーナメント進出も不可能ではない。しかし、いずれにしろ大きな活躍は出来ないだろう。
     勝負強いベテランが多いだけに、大会が深まれば力を発揮するかもしれないが、そこまで行く実力はないと考えるのが妥当だ。


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